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社会的投資研究所による「ソーシャル・インパクト・ボンドの現在」開催

ーーグローバルに拡大する市場とエコシステムーー

2019年1月18日

 2010年、英国のピーターバラ刑務所で初のソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)が導入されてから約10年が経過しました。当初は懐疑的な意見も多かったがSIBですが、現在では全世界22か国で121件のプロジェクトが進行するまでに発展を遂げています。
 SIB発祥の地、英国では8000万ポンド(約110憶円)のライフ・チャンス・ファンドが設立され、成果報酬の一部支援を開始しました。また、米国では、2018年2月、超党派で「成果報酬のための社会的インパクト・パートナーシップ法(SIPPRA)」が成立し、2019年度から10年間、1億ドルがPFSに投じられることになりました。今後、英国、米国ともに、多様な領域で成果連動型資金提供プログラムが発展していくことが予想されます。
 日本でも、厚生労働省、経済産業省、総務省で調査や事業が開始されており、他の省庁でも検討が進んでいます。2018年6月に閣議決定された「未来投資戦略2018」では、「成果連動型民間委託契約方式の普及促進」としてSIBの推進が成長戦略に位置付けられています。
 

 第4回インパクト・サロンでは、このように内外で発展しつつあるSIB市場を概観し、特に英国と米国を中心に、SIB市場発展のためのエコシステムを分析します。その上で、今後の日本のSIB市場発展の可能性を展望したいと思います。
 皆さんのご参加をお待ちしております。

開催概要

  • 日時:2019年2月13日(水) 19時00~20時30分
  • 会場:日本財団ビル2階会議室(東京都港区赤坂1-2-2)
  • 参加費:2000円(研究所の個人・法人サポーターは無料)
  • 主催:多摩大学社会的投資研究所 助成:サントリー文化財団 特別協力:社会的投資推進財団
  • 申込方法:こちらより事前にお申し込み下さい。

講師略歴

  • 幸地正樹(ケイスリー株式会社 代表取締役)
    大学卒業後、PwCコンサルティング合同会社へ入社。主に中央省庁や地方自治体など官公庁に対する戦略策定支援、予算評価や調達・事業者評価支援等の業務に10年従事。ソーシャル・インパクト・ボンド等の成果連動型委託契約や社会的インパクト・マネジメントなど、成果向上に向けた手法の研究・導入支援を行うケイスリー株式会社を2016年に設立。現在、琉球大学非常勤講師、GSG(Global Social Impact Investment Steering Group)国内諮問委員会事務局、社会的インパクト評価イニシアチブ共同事務局などに従事している。沖縄県那覇市出身。
     
  • 小林立明(学習院大学国際センター 准教授)
    国際交流基金、日本財団、日本NPOセンター勤務等を経て、2017年4月より学習院大学国際センター准教授。2012年から2013年にジョンズ・ホプキンス大学市民社会研究所国際フィランソロピー・フェローとして「フィランソロピーの新たなフロンティア領域における助成財団の役割」について研究。専門は、非営利組織経営、グローバル・フィランソロピー、ソーシャル・ファイナンス、ソーシャル・イノベーション、社会的インパクト評価等。2018年6月より、多摩大学社会的投資研究所の研究員としても活動を行っている。